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EPICSのバージョンはR3.13.0.beta12です。
ここで、装置の電源オン等の準備は全てなされているものとします。
:::1、EPICSの立ち上げ:::
IOC(Input/Output Controller)の電源を入れたばかりの状態では
EPICSをIOC上にダウンロードしなければなりません。
この状態ではOS(VxWorks5.3.1)だけがIOC上にロードされています。
1)IOCにログオンする
rshまたはtelnetを用いてONCSのワークステーションからIOCにログオンしてください。
>rsh iocondev1 とプロンプトからタイプしてください。
iocondev1とは我々に用意されているIOC(MVME167 with 64Mbytes memory)のノード名です。
Physics Run用に用意されているEPICSアプリケーションが置いてあるディレクトリに移動します。
PHENIX_TOF>cd "/home/phnxtof/work/R3.13B12-LBL.2/cmd"
PHENIX_TOF>pwd をしてすでに移動してあればこれは必要ありません。
次に必要なファイルをIOC上にロードします。
PHENIX_TOF> < startup.mv167.cmd
これによってハードウェア─の認識等全ての準備が自動的に行われるようになっています。
これだけです。簡単です。この状態でワークステーションとIOCとの間にはすでにコミュニケーションが確立されており、いつでもコントロールが出来る状態になっているはずです。あとやることは、ワークステーションからコントロールに必要なGUIを立ち上げるだけです。
:::2、コントロールモニターの立ち上げ:::
ワークステーション(phoncs0.phenixまたはphoncs1.phenix)に我々のアカウントでログインすると必要な全ての環境変数の設定が自動的に行われます。
アプリケーションをコンパイルし直す時も同じです。
次に実際にコントロールモニターを立ち上げます。
>cd $EPICS_CAEN/dl とタイプしてください。
この画面からコントロールしたいボード(CAEN A938AN)のコントロールモニターを
表示させることが出来ます。
このコントロールモニターはEPICSのアプリケーションの1つである、DMを用いて
作られています。
まずはメインのコントロールパネルを表示させてみましょう。
>dm caen.dl
このパネルによって基本的なクレート(SY527)の状態が分かります。またOn/Off switchによってそのクレートにある全てのチャンネルのOn/Offが出来ます。"over-voltage"等の状態も分かるはずです。(あんまり自身はありません、そんなにテストする時間がありませんでした。)
BD CHKの横にあるランプはそのクレートにささっているボード(A938AN)が正常に認識されているかどうかを示します。合計10のランプがグリーン色になっていればOKです。
メインパネルの一番下にある"MORE"ボタンを押すとより詳細なH.S.Caenetに関するエラー等の情報が得られます。エラーの種類に関しては~phnxtof/work/R3.13B12-LBL.2/CaenHV_new/dev/Caen.hを参照してください。
BD CHKの下にある4つの"MORE"ボタンを押すと下のようなパネルが出てきます。
このパネルによって各ボードのOn/Off、かかっている電圧の値が分かります。またそのボードにエラーがある場合は一番上の表示されます。
各チャンネルのパラメタのセットは上のパネルの一番上のスイッチを押すことで、下のパネルを表示させて行います。このパネルについては説明は要りませんね。いちいち書くのがめんどうです。
:::4、トラブルシューティング:::
1)IOCを立ち上げてEPICSをロードしている最中にエラーが出る。
どんなエラーがでますか???
2)コントロールモニターを立ち上げたが、H.V.のパラメタが表示されていない。
IOCはちゃんとブートされていますか???
3)パラメタの変更が出来るのに、電源のオンだけが出来ない。
クレートのChannel Out Enableはきちんと"Enable"になっていますか???
これトラブルシュ-ティングになってないよね???